11:40 〜 12:05
[A7-7] 盛土による残壁の滑り変形の抑制効果に関する解析
司会:立川和法(石灰石鉱業協会)
日本国内の石灰石鉱山では、採掘によって長大な残壁が形成されている。特に、基盤岩の風化を防ぐために石灰石をカバーロックとして残すカバーロック型残壁では、石灰石と基盤岩との間に地層境界が存在する。さらに、残壁が長大になるにつれて、残壁下部のすべり面が生じ,地層境界と残壁下部のすべり面に沿って斜面が滑る動きが観測されることがある。この場合、滑り変形の抑制を目的として押さえ盛土などの対策がなされるが、盛土の高さや不連続面の劣化状態によってその抑制効果は大きく変化するものと考えられる。そこで本研究では、種々の不連続面の劣化状態を想定し、盛土による残壁の滑り変形の抑制効果を検討するため、有限要素法に基づいた2次元非線形粘弾性モデルを用いて残壁の滑り変形解析を実施した。そして、残壁の滑り変形が盛土の高さに極めて大きな影響を受けること、すなわち、盛土による滑り変形の抑制効果は地層境界やすべり面の角度や劣化状態に大きく依存することなどを明らかにした。
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