資源・素材2014(熊本)

講演情報

一般講演

湿式素材プロセス

2014年9月16日(火) 09:00 〜 12:00 234教室 (熊本大学)

司会:小山和也(千葉工大), 大貝猛(長崎大), 大上悟(九大)

10:15 〜 10:30

[B5-5] 水熱合成法によるLiTi2(PO4)3膜の作製

久野太郎1, 嶋岡健2, 黒田健介3, 興戸正純3 (1.名古屋大学大学院, 2.トヨタ紡織株式会社, 3.名古屋大学エコトピア科学研究所)

司会:大貝猛(長崎大)

キーワード:水熱合成法

水熱合成法を用いてリチウムイオン伝導物質であるりん酸チタンリチウムLiTi2(PO4)3の合成を検討した.りん酸と水酸化リチウム一水和物の混合水溶液中に酸化剤として硝酸および過酸化水素を添加し,Ti基板を浸漬して高温高圧の条件下で水熱処理を施すことで,Ti基板上にLiTi2(PO4)3皮膜を合成することができた.水熱処理時間や水熱処理温度,酸化剤の種類を変化させることで,LiTi2(PO4)3皮膜に与える影響やLiTi2(PO4)3の生成過程について考察した.またLiTi2(PO4)3皮膜のイオン伝導度を測定した結果,焼結体のLiTi2(PO4)3と同程度のイオン伝導度が得られ,Al(OH)3の添加によってイオン伝導度の向上が確認された.またリチウムイオン二次電池の固体電解質としての応用のために任意の基板上へのLiTi2(PO4)3の合成を検討した.りん酸と水酸化リチウム一水和物の混合水溶液中に任意の基板を浸漬し,Ti源として金属Tiおよびオキシ硫酸チタンを添加し高温高圧の条件下で水熱処理を施すことで,任意の基板上にLiTi2(PO4)3を合成することができた.

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