10:00 AM - 10:15 AM
[C2-3] 炭素熱還元法を用いた希土類磁石スラッジのリサイクル技術における還元剤の検討
司会:日下英史(京大)
Keywords:希土類磁石, スラッジ, 炭素熱還元
希土類磁石の製造工程では大量の加工屑(スラッジ)が発生する。スラッジの中には希土類元素が含まれており、これを廃棄せずリサイクルすることは資源有効活用の点で重要な課題である。2014年春季大会においてスラッジからの希土類元素の新規抽出法として炭素熱還元法を用いた技術を報告した。そこでは、黒鉛るつぼを還元剤として使用していたためるつぼの消耗が懸念される。そこで、本研究では還元剤の選定と適正量について検討を行った。
スラッジに対して種々の還元剤を8~20 %添加して炭素熱還元を行ったところ、石炭コークスでは全添加範囲でスラグを分離できず、石油コークスおよび黒鉛ではそれぞれ16 %および12 %以上の添加で分離できなくなった。一方、カーボンブラックでは全添加範囲においてスラグを分離できた。還元剤の過剰添加によりスラグが分離できないのは、スラグ中の3価のホウ素が炭素によって還元され、スラグの融点が上昇するためと考えられるが、カーボンブラックについては独特のビード形状により還元が抑制されることが判明した。また、この性質を利用してるつぼの保護材として利用できることが明らかとなった。
スラッジに対して種々の還元剤を8~20 %添加して炭素熱還元を行ったところ、石炭コークスでは全添加範囲でスラグを分離できず、石油コークスおよび黒鉛ではそれぞれ16 %および12 %以上の添加で分離できなくなった。一方、カーボンブラックでは全添加範囲においてスラグを分離できた。還元剤の過剰添加によりスラグが分離できないのは、スラグ中の3価のホウ素が炭素によって還元され、スラグの融点が上昇するためと考えられるが、カーボンブラックについては独特のビード形状により還元が抑制されることが判明した。また、この性質を利用してるつぼの保護材として利用できることが明らかとなった。
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