資源・素材2014(熊本)

講演情報

企画講演

JOGMECにおける坑廃水 Passive Treatment 技術開発の展開

2014年9月16日(火) 09:00 〜 12:00 232教室 (熊本大学)

司会:初谷和則(JOGMEC)

09:50 〜 10:20

[C3-3] 酸性坑廃水を対象とした現地連続通水試験

濱井昂弥1, 小寺拓也1, 佐藤祐樹1, 高本宏介1, 小林幹男1, 初谷和則1, 池田真奈美1, 三浦貴生1, 林健太郎1, 天藤寛子1, 迫田昌敏1, 酒田剛1, 増田信行2 (1.独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構, 2.秋田大学)

キーワード:パッシブトリートメント, 坑廃水処理, 酸性坑廃水, 硫酸還元菌, 鉄酸化細菌

JOGMECでは硫酸還元菌(SRB)を含む嫌気性バイオリアクター等を用いた“自然力活用型”坑廃水処理(passive treatment)について調査研究を実施しており、現在は酸性坑廃水を対象として現場連続試験を実施している。処理対象水の水質は、pH:3.5、亜鉛:18 mg/l、銅:8 mg/l、鉄:35 mg/l程度であり、カドミウムや鉛も含まれている。本現地試験では、坑廃水導水路から採取した鉄スケール(酸化水酸化鉄)を充填し鉄酸化細菌の働きを活用して鉄を除去する好気性バイオリアクターと、もみがら、米ぬか、石灰石を充填しSRBの働きを活用してその他金属を硫化物として除去する嫌気性バイオリアクターとを組み合わせたプロセスを構築した。本試験では、自然環境下での実処理を想定しヒーター等による温度制御を行っておらず、また試験途中での薬剤添加や内容物入れ替え等のメンテナンスも行っていない。そのような条件下で試験を実施し、冬季にはバイオリアクター内の温度は5℃程度まで低下したが、通水開始250日後(平成26年6月現在)も処理後水中の金属濃度は排水基準を超過することなく安定的に処理が継続している。本試験により、鉄を含む酸性坑廃水に対して本プロセスが有効であることが確認されつつある。

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