資源・素材2014(熊本)

講演情報

一般ポスター発表

資源開発

2014年9月15日(月) 16:00 〜 17:30 工学部百周年記念館 (熊本大学)

16:00 〜 17:30

[P-3] 北西太平洋域にて採取したコバルトリッチクラストの力学物性試験の試行

馬場秀人1, 内藤和也2, 岡本信行2, 福井勝則3, 羽柴公博3, 棚橋道郎4 (1.住鉱資源開発株式会社, 2.独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構, 3.東京大学大学院工学系研究科, 4.元 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

キーワード:コバルトリッチクラスト, 物性試験, 掘削体積比エネルギー, 層構造

海底熱水鉱床を対象とした検討(羽柴他,2014)に習い,北西太平洋域にて採取したコバルトリッチクラスト試料を用いて,力学・物理特性,摩耗能,破砕性の計測を試みた.供試体は,状態の良い大口径ボーリング試料およびファインダー付きパワーグラブ試料から作成した. コバルトリッチクラストの一軸圧縮強度は,多孔質な特徴をもつ外層が2~3MPaと脆く,緻密な特徴を示す内層は16~20MPaを示した.また密度も外層より内層の方が高い傾向にあった.ボーリングの掘削ログから算出した掘削体積比エネルギー(SE値)も層構造を反映して,内・外層で大きく変化していることが読み取れた. 採鉱掘削機のビット適応性を検討する上で指標となる摩耗能,揚鉱技術開発などの基礎資料となる破砕性(潰れた試料の形状・粒径)についても計測を行った.コバルトリッチクラストの摩耗能については,凝灰岩の性状に近い海底熱水鉱床鉱石よりもさらに軟質な傾向が確認できた一方で,既知の典型的な岩石と異なるトレンドを示す可能性が示唆された.破砕性については,既知の典型的な岩石や海底熱水鉱床試料と比較して,より細粒になりやすい傾向が確認できた.

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