MMIJ 2014,Kumamoto

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若手ポスター発表

環境

Mon. Sep 15, 2014 4:00 PM - 5:30 PM 工学部百周年記念館 (熊本大学)

4:00 PM - 5:30 PM

[PY-32] 旧幌内炭鉱立坑からの流出水の性状とその評価

外園亮太1, 阿部文靖2, 鈴木秀洋3, 五十嵐敏文1 (1.北海道大学, 2.三笠市, 3.野外科学株式会社)

Keywords:旧幌内炭鉱, 流出水, ホウ素, 鉄, 環境影響

北海道には多くの閉山した炭鉱が存在するが、これらの炭鉱からの流出水に関する汚染事例はあまり知られていない。そのうちの一つである北海道三笠市にある旧幌内炭鉱の入気立坑において昨年から流出水が発生した。その流出水にはホウ素や鉄が含まれているため、周辺環境を汚染することが懸念されている。これらの有害元素の起源を明らかにするために、石炭試料と幌内層泥岩試料を用いて溶出試験を行い、重金属類の溶出特性を評価した。さらに、周辺環境への影響を評価するために、流出水、周辺地下水、表流水の水質分析を行うとともに、その分析結果を用いて地球化学モデリングソフトPHREEQCによる流出水中のホウ素、鉄の存在形態の解析を行った。幌内層泥岩を用いた溶出試験結果よりホウ素、鉄の溶出が確認された。このことは、これらの元素は泥岩に起因することを示唆する。水質分析とPHREEQCによる解析結果より、流出水中のホウ素はホウ酸の形態で存在しているが、流下過程において表流水との混合により希釈されること、鉄は酸化され沈殿物を生じることにより、どちらの元素も下流地点においては排水基準値以下となることがわかった。

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