資源・素材2014(熊本)

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若手ポスター発表

環境

2014年9月15日(月) 16:00 〜 17:30 工学部百周年記念館 (熊本大学)

16:00 〜 17:30

[PY-44] 微生物を用いたストロンチウム、コバルト、セシウムの混合溶液からの金属イオンの除去

志賀晶, 鶴田猛彦 (八戸工業大学大学院)

キーワード:微生物, 柿渋ゲル, ストロンチウム、コバルト、セシウム混合溶液, 金属イオンの除去

 東日本大震災に伴う福島原発事故以来、プラスの電荷をもつ他の金属イオンの除去において効率的に金属イオンを除去できたArthrobacter nicotianaeを用いたストロンチウム、コバルト、セシウムの除去について各単独溶液を用いた検討、及び柿渋ゲルを用いたセシウムの除去について春季大会で報告した。1)
それらの結果から、単独溶液においては、本微生物によってストロンチウム及びコバルトについては効率的に除去できるが、セシウムの除去率が低いこと、及びセシウムの単独溶液からの除去においては、柿渋ゲルを用いることでその除去率を上げられることがわかった。
   本研究では、本菌株を用いた混合溶液からの各金属イオン除去におよぼすpH、金属イオン濃度、菌体量の影響について調べたところ、ストロンチウムとコバルトについては、同時に効率的に除去できる条件を見出すことができた。しかしながら、セシウムについては、単独系でも効率的な除去ができなかったことから一旦微生物を分離後、微生物処理液に柿渋ゲルを加えるという2段階の方法で除去を試みたところ、効率的に除去することが可能であることがわかった。

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