資源・素材2014(熊本)

講演情報

若手ポスター発表

高温素材プロセッシング

2014年9月15日(月) 16:00 〜 17:30 工学部百周年記念館 (熊本大学)

16:00 〜 17:30

[PY-53] CaCl2-CaO系溶融塩に対する金属Caの溶解度測定

千葉紳太郎1, 関本英弘2, 山口勉功2 (1.岩手大学大学院, 2.岩手大学工学部)

キーワード:カルシウム, 溶融塩

金属Caは酸素との親和力が極めて強いため、様々な金属酸化物を還元剤として使用可能であるが、金属Caの製造コストの高さや副生成物であるCaOの再成の困難さが問題になっている。本研究では、金属Caの製造プロセスとして溶融塩電解法に注目した。プロセスの高効率化には、Ca-CaO-CaCl2三元系状態図が有用である。本研究では、温度800~1000˚Cにおいて平衡実験により試料を作製し、溶融塩相を化学的手法を用いて分析することでCaCl2-CaO系溶融塩に対する金属Caの溶解度を測定し、その結果から状態図を作成した。また、溶融塩中の金属Caの活量係数を決定した。結果、溶融塩中のCaOの濃度が増大すると、いずれの温度でも金属Caの溶解度は減少し、特に900˚C及び1000˚Cでは低CaO領域での減少が著しいことが分かった。また、CaCl2に対する金属Caの溶解度は、いずれの温度でも過去の報告よりも大きい値を示すと考えられる。溶融塩中の金属Caの活量係数は、CaOの濃度が増大にしたがって増大、温度の上昇に従って減少することが分かった。

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