資源・素材2014(熊本)

講演情報

若手ポスター発表

高温素材プロセッシング

2014年9月15日(月) 16:00 〜 17:30 工学部百周年記念館 (熊本大学)

16:00 〜 17:30

[PY-59] 973KにおけるPbBr2溶融塩と溶融鉛間の銀の分配挙動

川村茜1, 関本英弘2, 山口勉功2 (1.岩手大学大学院, 2.岩手大学工学部)

キーワード:臭化物溶融塩, 鉛熔錬, 銀の分配

近年、非鉄製錬で廃基板類が処理されている。廃基板には難燃剤として臭素が含まれるており、処理量の増加に伴い、臭化鉛などの溶融塩が炉内に生成することがある。炉内に臭化鉛などの溶融塩が発生した場合、有価金属の各相間の分配挙動が変わる可能性があるが、臭化鉛相を含む系に関する報告例は存在していない。そこで本研究では、溶融PbBr2と溶融鉛相間の銀の分配を973Kで、溶融鉛相の銀濃度を変化させて測定した。溶融塩相と溶融鉛相間の銀の分配比LAgsalt/Pb = (mass%Ag in PbBr2) / [mass%Ag in Pb]は鉛相の銀濃度にかかわらず、分配比は0.1程度になった。本実験ではBr2ガス分圧を規定していないが、Pb(l)+Br2(g)=PbBr2(l)の平衡定数より算出されたBr2分圧はいずれの合金組成においてlogpBr2=-9.5程度であった。これらの結果から、炉内でPbBr2溶融塩が発生すると、銀は溶融塩相にも分配されるので注意が必要である。

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