資源・素材2014(熊本)

講演情報

若手ポスター発表

湿式素材プロセッシング

2014年9月15日(月) 16:00 〜 17:30 工学部百周年記念館 (熊本大学)

16:00 〜 17:30

[PY-62] 銅製錬スラグからのアンチモン湿式回収法の開発

上野峻矢, 横山俊, 高橋英志, 田路和幸 (東北大学大学院環境科学研究科)

キーワード:錯体制御, アンチモン, 湿式, スラグ, リサイクル

我が国には、「都市鉱山」や製錬残渣の形態で大量のレアメタルが廃棄物として蓄積されている。なかでも、アンチモンSbは有意義なリサイクル対象であるが、価数等の存在形態の相違により溶解特性が大きく異なり、一部のSbはリサイクル困難と考えられてきた。一方、我々は水溶液中の金属錯体を均質化することで均質合金ナノ粒子を合成する手法を開発している。そこで本研究では、この錯体制御の手法を応用し、難溶性Sbを錯体として抽出するための溶液条件を計算予測することで、製錬残渣から難溶Sbを湿式回収する手法を開発することを目標とした。 銅スラグの機器分析の結果、金属Sbとアモルファス構造のSb化合物が共存していることが明らかとなった。Sb-Cl-OH系におけるSb錯体濃度計算及び銅スラグ浸出試験を行ったところ、浸出試験においてpH2~3でSb浸出濃度が最小となり、これは錯体濃度計算において錯体種が切り替わるpHとほぼ一致した。即ち、溶解後の錯体種と溶解量の間に明確な相関を見出すことができた。また、pH12の場合に浸出濃度が最大となり、難溶と考えられてきたSb(V)はアルカリで溶出可能となることが示された。

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