一般社団法人資源・素材学会 平成27(2015)年度 春季大会

講演情報(2015年2月24日付)

一般講演

環境

2015年3月27日(金) 09:15 〜 12:00 第3会場 (千葉工業大学)

司会: 鈴木祐麻 (山口大学), 大川浩一 (秋田大学)

09:30 〜 09:45

[1302] 酸性坑廃水に対する“自然力活用型”処理(Passive Treatment)における嫌気性バイオリアクターの金属除去性能

濱井昂弥1, 佐藤佑樹1, 高本宏介1, 池田真奈美1, 初谷和則1, 小林幹男1, 林健太郎1, 天藤寛子1, 酒田剛1, 迫田昌敏1, 増田信行2 (1.独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構, 2.秋田大学)

司会: 鈴木 祐麻 (山口大学)

キーワード:坑廃水処理, パッシブトリートメント, 硫酸還元菌

JOGMECでは硫酸還元菌を含む嫌気性バイオリアクター等を用いた自然力活用型の坑廃水処理(passive treatment)について調査研究を実施しており、もみがら、米ぬか、石灰石、土壌が充填されたバイオリアクターにより、坑廃水中に含まれる金属を主に硫化物として除去するプロセスを構築した。現在、酸性坑廃水を処理対象水として、様々な条件下で室内試験、現地試験を実施している。その結果、温度や滞留時間によってバイオリアクター内での、硫酸イオン還元量が変化することが確認され、滞留時間50時間の条件では5℃程度の低温環境でも金属除去に十分な硫酸イオン還元が継続することが確認された。また、滞留時間25時間の条件では、50時間の条件に比べると硫酸イオン還元量は減少するものの、低温環境下で金属除去が継続しており(2014年12月現在)、比較的短い滞留時間条件でも長期継続できる目処がつきつつある。また、金属除去継続期間については、硫酸還元菌の主な栄養源である米ぬかの初期投入量に依存することが推定され、通水開始から数百日後に米ぬかを追加投入することで安定的な金属除去が長期間継続できることが分かった。

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