一般社団法人資源・素材学会 平成27(2015)年度 春季大会

講演情報(2015年2月24日付)

一般講演

環境

2015年3月27日(金) 09:15 〜 12:00 第3会場 (千葉工業大学)

司会: 鈴木祐麻 (山口大学), 大川浩一 (秋田大学)

11:30 〜 11:45

[1309] モンモリロナイトの逐次有機修飾による過塩素酸イオン吸着体の合成と評価

井上聡大1, 罗武輝1, 平島剛1, 笹木圭子1 (1.九州大学)

司会: 大川 浩一 (秋田大学)

過塩素酸イオンは、宇宙開発産業や自動車エアバック、花火などから放出される新興汚染物質として注目され、第4級アンモニウムイオンに対し高い親和性を示す。そこで、2:1型粘土鉱物であるモンモリロナイト(MMT)を第4級アンモニウムイオンを含む陽イオン性界面活性剤を用いて修飾し、吸着体を作成した。過塩素酸イオンは、界面活性剤に付随する塩化物イオンとのイオン交換により吸着される。本研究では吸着容量向上をめざし、ベンジルジメチルオクタデシルアンモニウムクロリド(BDOAC)とジメチルジオクタデシルアンモニウムクロリド(DDAC)の2種類の界面活性剤にてMMTを逐次修飾した。これらの界面活性剤はそれぞれ、過塩素酸イオンに対し高い親和性をもち、強い疎水性を示す。より多くのBDOACをMMTに取り込むため、まずDDACでの修飾によりMMT表面を疎水性に変化させた上で、疎水基同士の結合でBDOACの取り込みを行った。その結果、過塩素酸イオンの吸着量は大幅に改善された。またDDAC、BDOACの添加順も検討した。これらの吸着体についてXRD, TG-DTA, FTIR, CHN分析などで特性評価を行った。

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