一般社団法人資源・素材学会 平成27(2015)年度 春季大会

講演情報(2015年2月24日付)

一般講演

環境、その他

2015年3月27日(金) 13:00 〜 15:30 第3会場 (千葉工業大学)

司会: 和嶋隆昌 (千葉大学), 篠田弘造 (東北大学)

15:00 〜 15:15

[1318] 別府血の池地獄由来 Sulfolobus sp. GA1株の諸性質の解析および六価クロム還元への応用

環境

正木悠聖1, 堤克俊2, 笹木圭子3, 平島剛3, 沖部奈緒子3 (1.九州大学大学院工学府, 2.九州大学工学部, 3.九州大学大学院工学研究院)

司会: 篠田 弘造 (東北大学)

キーワード:鉄還元, 六価クロム, Sulfolobus, 単離, 重金属汚染, 有価金属回収

重金属汚染環境修復及び有価金属回収プロセスにおいて、化学的処理方法の代替法として微生物学的処理方法の適応可能性が挙げられている。前者に対して低環境負荷・低コスト化が可能となり得るバイオプロセスは、微生物学的金属還元能によって還元体として不動化及び回収され得る金属元素に対して適応可能である。鉄還元能を有する微生物には、一般に他の重金属還元能も見出される。本研究では、別府血の池地獄からの好酸性・耐重金属性を有した鉄還元微生物の単離・同定を行い、単離株の重金属還元への適応可能性も評価した。集積培養及び単離・同定の結果、単離株を好熱好酸性鉄還元古細菌Sulfolobus属GA1株とした。GA1株は優れた鉄還元能を示し、硫黄酸化能は示さなかった。Sulfolobus属は硫黄酸化古細菌として知られることから、GA1株の特徴は同属の他種と比較して特異的であった。GA1株の高濃度細胞懸濁液を用いて毒性重金属であるCr(VI)還元実験を行った結果、Cr(VI)還元率99%、Cr(III)不動化率80%という優れた結果を示し、GA1株の重金属汚染環境修復及び有価金属回収プロセスへの適応可能性が示唆された。

講演PDFファイルダウンロードパスワード認証

講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。

現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)

[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください

パスワード