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[1404] 常時微動を使った圧入CO2のモニタリング手法の開発と、その定量評価に向けたデジタル岩石物理の導入
司会: 菅井 裕一 (九州大学)
キーワード:CO2貯留, 鉱物化, 弾性波速度, 鉱物モニタリング
圧入したCO2の挙動を追跡するため、常時微動を用いてCO2圧入層周辺の地震波速度を連続的にモニタリングする手法を開発した。地震波干渉法を常時微動に適用することで、仮想震源を構築できるため、ノイズデータ(地震計のデータ)だけを使って、貯留層周辺の弾性波速度の時間変化を抽出することができる。この手法を用いれば、連続的に、低コストで圧入CO2の挙動(弾性波速度の変化)をモニタリングすることが可能になる。次にモニタリングで得られた地震波速度の変化から、CO2の飽和度や鉱物化を調べるために、デジタル岩石物理を用いた手法を開発した。べレア砂岩の巨大デジタルロックに対して、2相の格子ボルツマン法(LBM)を適用し、間隙内部のCO2の挙動を調べた。さらにそのCO2が圧入されたデジタルロックに対して、波動シミュレーションを適用することで、CO2の飽和度と地震波速度の関係を調べた。またLBMによって得られる間隙内部のCO2の流れを使って鉱物化をモデリングし、鉱物化に伴う弾性波速度の変化を推定した。
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