一般社団法人資源・素材学会 平成27(2015)年度 春季大会

講演情報(2015年2月24日付)

企画講演

低炭素社会構築のためのCCS

2015年3月27日(金) 09:05 〜 12:00 第4会場 (千葉工業大学)

司会: 菅井裕一 (九州大学), 辻健 (九州大学)

11:40 〜 12:00

[1408] 枯渇油ガス田を対象とした二酸化炭素地中貯留における地下微生物機能を活用したメタン生成ポテンシャル評価

坂本靖英1, 眞弓大輔1, 田中敦子1, 坂田将1, 駒井武2 (1.独立行政法人産業技術総合研究所, 2.東北大学)

司会: 辻 健 (九州大学)

キーワード:二酸化炭素地中貯留, 枯渇油田, 微生物, メタン生成, シミュレーション

二酸化炭素地中貯留(CCS)の重要な候補サイトの一つとなっている枯渇油ガス田には未回収の原油が半分以上残されており,原位置微生物の機能を活用して原油をメタンに変換できれば,新たなエネルギー資源の創出が可能となる。ゆえに,室内実験により取得された,微生物による原油からのメタン変換反応速度式に基づき,数値シミュレーションを通じて,貯留層内におけるメタンの生成ポテンシャルを評価するとともに,生成メタンの時空間分布を予測することは,CCSサイトにおける天然ガス資源創生を促す新技術開発のために重要な課題である。本発表では,本プロセスにおいて想定される,メタン生成や鉱物の溶出等の多成分系での反応を伴う多相流動に関わる数値解析の高精度化を図るとともに,国内の枯渇油田のキャップロックの構造や貯留層条件を考慮した数値シミュレーションを実施し,原位置環境下での微生物によるメタン生成ポテンシャル評価を行った。

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