14:40 〜 15:00
[1412] CO2圧入する際における循環流れ場による溶解増強
キーワード:多孔質媒体, 溶解トラップ, 数値計算
溶解トラップはCO2地下貯留において、重要な貯留メカニズムである。しかし、その溶解過程は分子拡散だけでは、非常に長い時間スケールで生じる。我々は粒子画像流速測定法(PIV)を利用し、人工多孔質媒体内における、超臨界CO2注入実験を行い、流れ場を測定した。それにより、水とCO2界面のせん断力によって、間隙水内に循環流れ場が存在することが明らかとなった。この循環流れ場により、溶解したCO2が移流によって運ばれ、溶解速度が増大することが予想される。我々は、この溶解増強を定量的に評価するため、数値シミュレーションを行った。実験で測定した速度場から、移流拡散方程式を解いて、CO2濃度変化を計算した。循環流れ場存在する場合は、飽和するまでの時間が約30%短縮した。また、溶解したCO2の挙動が循環流れ場によって大きく変わり、渦中心に集中することが分かった。この結果により、CO2圧入井の近傍には溶解スビードが高まることが予想される。
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