開発機械

[1501] 岩石掘削におけるビット摩耗とトルクとの関係

^〇唐澤廣和¹, 大野哲二¹, 宮崎晋行¹, アフマディ エコ² (1.独立行政法人　産業技術総合研究所, 2.三菱マテリアル株式会社)

キーワード：Percussion, Rotary, Drilling, Bit Wear, Torque

鉱物資源や石油・地熱などのエネルギー資源開発において、坑井の掘削中にビットの摩耗状態や坑底における岩石強度を評価することは、掘削作業を適切に管理する上で極めて重要である。その理由は、ビットの適切な交換はビットの過度な使用によるドリルストリングスの抑留やビット部品の脱落などに起因する坑内トラブルを回避できるからである。また、地層に適するビットの選択や掘削条件の設定も可能となる。そこで、現在採用されている坑井掘削技術、すなわちパーカッション掘削とロータリ掘削において用いられているパーカッションビット、PDCビットおよびローラコーンビットに関して、ビット摩耗の評価方法の検討を行った。その結果、いずれのビットにおいても、トルクとビットの摩耗状態は密接な相関を示すことが解明された。本講演では、これらの研究結果を報告する。