MMIJ Annual Meeting 2015

Presentation information

一般講演

岩盤力学基礎

Fri. Mar 27, 2015 2:15 PM - 5:00 PM 第5会場 (千葉工業大学)

司会: 木崎彰久 (秋田大), 福田大祐 (北大)

4:45 PM - 5:00 PM

[1520] Measurement of P-wave veloity in rock under controlled temperature and humidity

奈良禎太1, 中尾尭雅2 (1.鳥取大学, 2.京都大学)

司会: 福田 大祐 (北大)

Keywords:岩石, P波速度, 温度, 湿度, き裂

多くの岩盤構造物には、長期安定性が求められる。そのため、岩石の力学的性質や破壊特性に及ぼす周辺環境の影響について十分な情報を得る必要がある。岩石では、周辺環境の相対湿度が破壊特性に大きく影響することがわかっており、湿度が高くなると破壊じん性が低下することや、き裂進展速度が上昇することが知られている。このことから、周辺環境の相対湿度が変化すると、岩石内部で破壊に対する抵抗性が変化している可能性がある。ゆえに、周辺環境を制御して無負荷状態で岩石内部の微視き裂や微小空隙の状態を調べることが重要であると考えられる。そこで本研究では、温度・湿度を制御した条件下で岩石のP波速度測定を行った。特に、速度の変化を調べることにより、湿度変化に伴う岩石内部のき裂の状態の変化について調べた。その結果、周辺環境の湿度変化により、岩石内を伝わるP波の速度に変化が生じることがわかった。特に、湿度が上昇するとP波速度は低下し、逆に湿度が低下するとP波速度は上昇することが示された。これより、周辺環境の湿度の変化により、岩石内部の微視き裂の状態(開いているか閉じているか)が変化すると考えられる。

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