液相素材プロセッシングにおける物理的作用の活用

[2101] Synthesis of functional materials using ultrasound irradiation

^〇大川浩一¹, 北村優弥¹, 大澤隆裕², 菅原勝康¹ (1.秋田大学大学院工学資源学研究科, 2.秋田大学工学資源学部)

Keywords:超音波, 酸化, 環境浄化, ヒ素, 合成

超音波を溶液中に照射すると微細な気泡の生成が見られる。この微小気泡の生成と消滅を利用して洗浄を促す装置が超音波洗浄機（めがね洗浄機）で、研究室の実験器具等の洗浄で利用されている。この超音波の溶液中における作用は出力および周波数で大きく変わり、洗浄以外の利用を可能にしている。特に数百kHzの超音波は溶液中におけるさまざまな化学反応に影響を与えることから注目を集めている。本発表では、超音波照射により生成する微小気泡がもたらす化学反応（酸化反応）を利用したFe(II)やAs(III)の酸化について紹介する。また、超音波照射による物理作用および化学作用を利用して合成した環境浄化材等の機能素材粒子の特徴（粒径、形態、機能）について紹介する。