09:15 〜 09:30
[2202] 触媒スクラップ中の白金族金属に関する物理濃縮技術の開発
司会: 芳賀 一寿 (秋田大)
キーワード:白金族金属, 物理濃縮, リサイクル
白金、パラジウム、ロジウムといった白金族金属は、主に自動車の排ガス浄化触媒(自動車触媒)に使用されており、その需要量は過去30年で大幅に増加している。今後、使用済み自動車触媒から回収される白金族金属の量も大きく増大すると予想され、より効率的かつ環境調和性に優れたリサイクルプロセスの開発は重要な課題である。白金族金属は化学的な安定性が高い。さらに触媒スクラップ中の白金族金属の濃度は通常、数千ppm以下と非常に小さいため、現在一般的なリサイクルプロセスでは白金族金属の溶解や分離精製に多くの困難が伴う。そこで本研究では、現行リサイクルプロセスを効率化するための前処理として、触媒スクラップ中の白金族金属を予め物理的に分離・濃縮する技術の開発を行った。例えば、鉄やニッケルといった強磁性体のめっきと磁力選別を組み合わせた技術について基礎的実験を行い、実際に触媒中の白金族金属を分離・濃縮できることが確かめられた。
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