10:15 AM - 10:30 AM
[2206] Separation of Sc in dilute water with chelating resin
司会: 芳賀 一寿 (秋田大)
Keywords:Sc, キレート樹脂, リサイクル
Sc(原子番号21、原子量44.9)はその賦存形態が特殊であり、たとえばイルメナイト鉱やボーキサイト鉱やラテライト鉱などの酸化鉱物に20~30ppmの濃度で含まれている。希薄溶液からのScの分離は容易ではなく、十分な量のScが回収・利用されていない。本研究では、Ti, Alなどの金属の精錬工程で生じる廃液や残渣に含まれているScを湿式処理法により分離するプロセスの検討を試みた。
この研究では、キレート樹脂によるScの分離について検討を行った。キレート樹脂としてアミノリン酸基を持つDUOLITE C747とLeiwatit TP260を用いた。イルメナイトの処理工程から生じる廃液を想定して、Sc、Ti、Feの3成分を含む硫酸溶液を調製した。キレート樹脂を用いたバッチ法による吸着・溶離試験の結果より、吸着操作では3成分の分離は困難であるが、溶離工程で溶離剤として2.0mol/dm3 Na2CO3を適用することにより、Feを溶離させずにScを溶離できることがわかった。
この研究では、キレート樹脂によるScの分離について検討を行った。キレート樹脂としてアミノリン酸基を持つDUOLITE C747とLeiwatit TP260を用いた。イルメナイトの処理工程から生じる廃液を想定して、Sc、Ti、Feの3成分を含む硫酸溶液を調製した。キレート樹脂を用いたバッチ法による吸着・溶離試験の結果より、吸着操作では3成分の分離は困難であるが、溶離工程で溶離剤として2.0mol/dm3 Na2CO3を適用することにより、Feを溶離させずにScを溶離できることがわかった。
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