10:00 〜 10:15
[2505] 金属元素含有樹脂を用いた岩石の空隙構造キャラクタリゼーションの試み
司会: 古宇田 亮一 (産総研)
キーワード:空隙, 可視化, 定量化
ミクロスケールで観察される岩石の空隙構造は,岩石の強度や浸透率など工学的に重要な特性と密接に関連するため,その定量的なキャラクタリゼーションが必要となる。これまでも,岩石中の空隙を可視化し,その構造を定量的に特徴づけるために様々な手法が用いられてきたが,それぞれの手法には空間分解能や定量精度,観察領域の大きさなどの点で一長一短があった。そこで本研究では,比較的広い領域に分布する空隙構造を高い空間分解能と定量精度で特徴づける手法として,金属元素を含む樹脂を用いて岩石中の空隙を可視化,定量化する手法の開発を試みた。本手法では,標識元素として重金属元素を含有する樹脂を岩石の空隙に含浸,固化させた上で,研磨片あるいは研磨薄片を作製する。これをSEM-EDSやEPMAのような元素分析機能を有する電子顕微鏡で観察,分析することにより,岩石中の空隙構造を特徴づける。発表では,本手法で使用する金属含有樹脂についての検討状況と,このような樹脂を用いた分析用供試体の作製方法について紹介する。また,本手法を用いてベレア砂岩の空隙構造を可視化した例を示す。
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