11:15 AM - 11:30 AM
[3106] Involvement of microbiological and chemical reactions in formation of Bio-Pd(0) nanoparticles using Fe(III)-reducing, extremely acidophilic bacteria.
司会: 谷ノ内 勇樹 (東京大学)
パラジウム(Pd)は触媒として産業的に広く利用されている貴金属の一種である一方で、生産国の偏在により供給や価格の不安定化が懸念される。そのため、産業廃液からのPd回収プロセスの構築が重要である。Pd触媒は、特にその比表面積の大きさと反応性に富む性質から、ナノ粒子としての使用が注目されている。また、種々の反応において、Pd触媒は、水素を媒体として能力を発揮するため、水素吸蔵過程はPd触媒を製造する上で必要不可欠である。そこで、Pd資源回収および水素付加Pdナノ粒子生成を同時に達成するために、低環境負荷・低コスト型のバイオ回収法を提案する。これまでの研究では、超好酸性鉄還元細菌2株(Acidiphilum sp. SJH株、Acidocella aromatica PFBC株)を用いることで、強酸性浸出液中のPd(II)を還元し、微生物の細胞表面に触媒能を有するバイオPdナノ粒子を生成することに成功した。この過程において、微生物学的および化学的反応が共同して寄与していることが示唆された。本研究では、異なる超好酸性鉄還元細菌2株について、Pd触媒生成過程の機構及びその触媒能を比較・評価した。
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