13:30 〜 13:45
[3411] インドネシア露天掘り石炭鉱山における硫化鉱物を含有する廃石が多量に存在する地域での酸性鉱山廃水抑制を目的とした覆土工法モデルの検討
資源開発
司会: 児玉 淳一 (北大)
キーワード:露天掘り石炭鉱山, 酸性鉱山廃水, 覆土工法
酸性鉱山廃水(Acid Mine Drainage:AMD)は、廃石中に含まれる硫化鉱物が石炭の採掘に伴い空気中の酸素や降雨などに曝露されることで発生する環境問題のひとつである。インドネシアの多くの石炭鉱山では、施工が容易であることや低コスト等の理由から、Potentially Acid Forming: PAF廃石(酸性水を発生する岩石)をNon Acid Forming: NAF廃石(その他の岩石)で覆うことにより、酸素および水とPAF廃石との接触を妨げAMDを抑制する覆土工法が広く施工されている。しかしながら、多量のPAF廃石およびNAF廃石の不足により覆土工法の施工が困難な場合があり、限られたNAF廃石での覆土工法の施工が課題となっている。 そこで本研究では、インドネシアの石炭鉱山より採取した岩石試料を用い、種々の地化学分析および廃石埋戻し後における覆土層内部でのAMDの発生を想定した通水試験を実施することで、限られたNAF廃石で施工可能な覆土工法モデルの検討を行った。結果より、PAF廃石への水の供給割合と比較すると酸素の供給量がAMD発生に大きく影響することが確認された。従って、覆土層のモデルとして特に酸素の遮断および消費に着目することで、限定されたNAF廃石を利用した場合においても覆土工法の施工が可能であるということが示唆された。
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