11:30 AM - 12:00 PM
[1506] Expectation for Post-Doctoral Person from Mining-Metal Company
司会:沖部奈緒子(九州大学)
Keywords:博士人材, 資源開発, グローバル化
JX金属は銅を中心に上流の資源開発から、中流の製錬、下流の電材加工(銅箔、ターゲット材等)の幅広い領域において事業を展開している。 これら事業推進の中心となる技術系社員の最終学歴は、高校卒70%、大学卒30%であり、高校卒は装置の運転等を行い、大学卒は操業管理、操業技術開発、製品開発等を行っている。大学卒の70%が修士であるが、博士課程修了者はわずか2%にすぎない。博士は社会人博士を加えても大学卒の5%程度であり、事業別では資源0%、製錬2%、電材加工9%である。これは、最先端技術と関わりの深い分野では博士が活躍する場が多くあったが、技術が成熟した分野では活躍の場がこれまで少なかったことを意味している。 しかしながら、これからは上流、中流とも事業を成長させるために事業のグローバル化を積極的に推進していかなければならない。そのため、グローバル化とそのスピードに対応できる優秀な人材の確保と育成が資源・金属系企業の重要な課題のひとつとなっている。本報告では、大学の博士課程修了者に対し、自分で問題を発見できる能力に優れている等、企業が期待することについて、企業の実情と比較しながら述べる。
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