MMIJ 2015,Matsuyama

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一般講演

湿式素材プロセッシング

Tue. Sep 8, 2015 9:00 AM - 12:00 PM 第8会場 (EL35)

司会:成田弘一(産総研), 佐々木秀顕(東京大学), 高崎康志(秋田大学), 八木俊介(大阪府立大学)

9:15 AM - 9:30 AM

[1802] "In-situ" observation of copper anode in sulfuric acid containing copper sulfate

二宮裕磨1, 佐々木秀顕2, 前田正史2 (1.東京大学大学院, 2.東京大学生産技術研究所)

司会:成田弘一(産総研)

Keywords:電解精製, アノード溶解, 銅, 不動態化

銅の電解精製では,陽極表面の化合物形成によって電位が急激に上昇する不動態化現象を防止する必要がある.とくに不純物濃度の高い陽極では不動態化が起こりやすく,電子機器等のスクラップから得た粗銅は通常の電解精製が不可能と言われている.銅を国内で低コストにリサイクルするためには低品位銅を直接電解精製で高純度化出来れば効果は大きい。不動態化の原因を明らかにして防止策を開発する必要がある. 本研究では,銅陽極の挙動を明らかにするための観察手法として,チャネルフロー二重電極法(CFDE)により生成イオンを検出しながら,陽極表面の変化を顕微鏡で“その場”観察している.硫酸酸性硫酸銅水溶液中で銅陽極の電位を走査した結果,銅上で生成したイオンの不均化反応が観察されるとともに,貴な電位において硫酸銅含水塩と思われる被膜の成長が電流値および視覚映像から確認された.本手法を銅合金にも適用することで,低品位銅の陽極挙動を明らかにし,リサイクル銅の電解精製実現への指針を示したい。


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