11:45 AM - 12:00 PM
[1811] Local structure of the arsenic removing and neutralizing precipitates from the wastewater treatment in non-ferrous smelting process
司会:佐々木秀顕(東京大学)
Keywords:中和剤, 鉄化合物, 局所構造
非鉄製錬の各工程において排出される排水から砒素等有害化学種を分離し、殿物として固定化する処理を経て、処理水を放流されている。その際の脱砒効率は排水そのものの諸条件とともに、中和条件、殿物生成条件が大きく関係する。本研究では、脱砒液への鉄含有処理液への中和剤選択の影響について、殿物中のFeおよびAsの局所構造的観点から考察した。試料は水処理工程で排出されるAs抽出液と鉄殿物の混合物を想定し、60%砒酸水溶液および硫酸第一鉄を用いて作製した。そして、中和剤として120g/L Ca(OH)2水溶液、200g/L NaOH水溶液およびNa2CO3粉末の3種を用いてFe/Asモル比1.1〜1.3の中和殿物を作製した。Fe KおよびAs K吸収端におけるXAFS測定を行い、解析した結果、いずれも低結晶性あるいは非晶質砒酸鉄を形成しているが、その中でCaを含む中和剤を用いたものは比較的結晶性が高いことがわかった。中和剤の選択は砒素を固定化した殿物の化学的安定性に影響すると予想される。
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