MMIJ 2015,Matsuyama

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企画講演

JOGMECにおける自然力活用型坑廃水処理技術開発の進展

Wed. Sep 9, 2015 9:00 AM - 12:00 PM 第5会場 (EL26)

司会:初谷和則(JOGMEC)

9:35 AM - 9:55 AM

[2503] Estimation of metal removal mechanism in the "JOGMEC process" with bacterial flora analysis

佐藤佑樹1, 濵井昂弥1, 林健太郎1, 天藤寛子1, 三浦貴生1, 池田真奈美1, 初谷和則1, 迫田昌敏1, 高本宏介1, 小林幹雄1, 増田信行2, 酒田剛1 (1.独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構, 2.秋田大学)

司会:初谷和則(JOGMEC)

Keywords:坑廃水処理, パッシブトリートメント, 微生物解析, 硫酸還元菌, 鉱害防止

硫酸還元菌(SRB)を活用するバイオリアクターで坑廃水処理を行うJOGMECプロセスでは、SRBの活動に必要な乳酸や酢酸等の低分子有機物供給源として米ぬかを用いている。
一般にバイオリアクターには、冬季における微生物の活性低下によって処理が不安定化する懸念があるが、既報(濱井ら, 2014秋季大会)の現地試験において、本プロセスは冬季も安定的に処理が継続したことを示した。その要因を探るため、今般、リアクター内の菌叢解析を試みた。リアクター上段ではデンプンを糖に分解する菌と糖から低分子有機物を生成する菌の検出頻度が大きく、中段以降ではSRBの検出頻度が大きかった。また、これらは比較的低温(5℃前後)で生育可能な細菌と相同性を示した。以上から、冬季においても本プロセスは米ぬかに含まれるデンプンに由来する低分子有機物によってSRBの活動が維持され、坑廃水中の金属が硫化物として析出したと推測された。また、処理対象の坑廃水にリアクター内と同一のSRBを含む多様な菌の存在を認めたことから、菌源として充填した土壌とともに坑廃水も菌源となり、SRBの活動に適した菌叢が自動的に構築されたことが推定された。


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