[PY-09] Effect of crystallization on elution property of heavy metals in copper slag
Keywords:銅スラグ, 結晶化, 溶出挙動, 重金属
銅製錬では電気銅の1.5~2.0倍量のスラグが発生しており、銅精鉱のCu品位低下によってスラグの発生量はますます増加していくと考えられている。現在、銅スラグは建設資材やセメント原料等に再利用されているが、スラグの増加により需要を上回りかねない状況である。そのため、これから先も持続的に生産していくためにスラグ対策に取り組むことが急務である。しかし、スラグの新規用途を考える際、スラグには有害金属の不純物を含んでいるという問題がある。特に銅スラグの有効利用の観点で溶出性が問題になる重金属の鉛とヒ素が存在するため、本研究では銅スラグの結晶化と重金属の溶出性の関係について調査した。銅製錬では、水砕処理を行ったスラグでは大部分が非晶質であることが知られている。そこで、企業から提供された銅スラグを真空中で再溶融し、冷却速度を変化させ結晶化させた。その後、各冷却速度で調整した銅スラグにおける重金属の溶出挙動を調べ、その関係について検討した。
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