[PY-21] Anodic polarization behavior of nickel-containing crude copper
Keywords:銅電解精製, 銅アノード, 不純物, ニッケル, 不動態化
銅製錬においては、資源有効活用の観点から、リサイクル原料の利用が進められている。それに伴い、粗銅中に含まれるリサイクル原料由来の不純物が増加し、アノードの不動態化など電解精製プロセスに悪影響を与えることが予想される。本研究では不純物元素として、従来からも多く含まれるニッケルに着目した。 ニッケルは銅より卑な金属であるため、電解精製時に粗銅から電解浴へと溶出する。そのため、粗銅中のニッケル自体と電解浴中へ溶出したあとのNi2+イオンの影響を分けて考える必要がある。前報において、電解浴中へ溶出したNi2+イオンは銅のアノード溶解に影響を与えないことが示唆されたため、今回は粗銅中のニッケルによる影響に重点を置き、ニッケルを添加した銅のアノード分極挙動を調べた。 無酸素銅と金属Niを用い、不活性雰囲気で溶解、鋳造し、銅ニッケル合金を作製した。鋳造表面はある程度のラフネスをもつため、このままでは再現性の良いデータが得られない。そこでこれを所定の大きさに切り出し、樹脂埋めしたのちに研磨したものをアノードとした。アノード中のニッケル濃度および電解浴の組成を変化させ、分極測定を行い挙動を比較した。
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