湿式素材プロセッシング

[PY-33] stacking the all-solid lithium-ion secondary battery materrials by the hydrothermal synthesis

^○鷲見英¹, 黒田健介², 興戸正純² (1.名古屋大学大学院, 2.名古屋大学エコトピア科学研究所)

Keywords:水熱合成法, リチウムイオン二次電池, 正極活物質, 固体電解質

現在リチウムイオン二次電池は電解質に可燃性有機溶媒が用いられているため，内部欠落等による発熱で発火してしまう危険性がある．そこで高い安全性を有する全固体型リチウムイオン二次電池の開発が実用化に向けて進められている．固体電解質や正極活物質は従来，約1000 ^oCの高温で行われる固相反応法により合成される．また正極材と固体電解質との積層化に至るまでには複雑な諸工程が必要である．これに対して，水熱法は比較的低温域での粒子合成が可能で，目的物質の合成と基板への接合を同時に行えるといった特徴がある．そこで本研究では，水熱法を用いた一貫した湿式プロセスで，代表的な固体電解質LiTi₂(PO₄)₃と正極活物質LiFePO₄との積層化を試みることで今後の電池作製工程の簡略化を目的とした．