MMIJ 2015,Matsuyama

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若手ポスター発表【コアタイム】

環境

Tue. Sep 8, 2015 4:00 PM - 5:30 PM メディアホール (愛媛大学)

[PY-49] Effect assesment of temperature and coexistence element to optimize a removal process of boron in wastewater using ettringite coprecipitation method.

武藤研一1, 前田素生1, 所千晴1, 田中善之2 (1.早稲田大学, 2.住友金属鉱山株式会社)

Keywords:ホウ素廃水, 共沈法, エトリンガイト

廃水中のホウ素を効率的に除去することを目的とし、エトリンガイトを用いた共沈法における処理条件の最適化とその機構解明を行った。初期ホウ素濃度25 mg/Lの溶液を用いた実験では,ホウ素除去における最適pHは11.5であり、排水基準値(10 mg/L)以下にまでホウ素を除去するためには、モル比でB:Al:Ca:SO4 = 1:3:9:4.5となる薬剤添加が必要であった。このとき、Al、Ca、SO4に関する最適薬剤添加比は、エトリンガイトにおける化学組成比と同様であった。また、ホウ素廃水に共存することが多いケイ酸イオンおよび炭酸イオンの影響についても検討を行なった。ケイ酸イオンと炭酸イオンが共存している場合には、添加薬剤中のAlイオンとCaイオンの一部が共に沈殿しエトリンガイトの生成量が減少するため、ホウ素除去に必要な薬剤量が増加した。さらに、ホウ素除去に対する温度の影響について検討を行なった。溶液の温度が上昇するにつれてホウ素除去における最適pHは低下したが、最適なp(OH)は同様であり、温度による水のイオン積の変化に起因していることがわかった。高温条件下ではエトリンガイトが生成しづらく、ホウ素の除去効率が低下することも確認された。


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