2:30 PM - 2:55 PM
[1205] Estimation of permeable fractures by radon gas measurement in geothermal manifestation areas
司会:木崎彰久(秋田大学)
Keywords:ラドンガス, 地熱, 地熱貯留層, 亀裂系, リモートセンシング
地熱資源は再生可能な新エネルギーとして注目されるが,開発リスクが高いという課題を抱えている。とくに探査コストの削減が求められており,この達成のためには調査井掘削の前段階において,深部地熱貯留層形成や熱流体のパスとなる亀裂系に関する情報を取得できる手法の開発が重要である。そこで本研究では,濃度の空間分布から亀裂系や地熱貯留層の存在が示唆される地中ガスのラドンに注目し,これとリモートセンシングデータなどの広域地質情報の統合による調査手法の開発を目指して,Wayang-Windu地域(インドネシア西ジャワ州)と安比地域(岩手県)の2箇所の地熱兆候地域で調査を実施した。Wayang-Winduエリアで6点,安比地域で9点のラドンガス測定を行い,その結果,活発な高温ガス噴気帯であるWayang-Windu地域では,ラドン同位体比から各点でガスの起源が異なる可能性が示された。また,両地域で取得されている地質分布や断層分布との比較により,岩種とその地質年代や亀裂系の存在によってラドンガス濃度の変化が規定されていることが示された。
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