一般社団法人資源・素材学会 平成28(2016)年度 春季大会

講演情報(2016年2月29日付)

一般講演

環境

2016年3月28日(月) 09:15 〜 15:15 第3会場 (東京大学)

司会:別所昌彦(秋田大学), 沖部奈緒子(九州大学), 大川浩一(秋田大学), 晴山渉(岩手大学)

11:00 〜 11:15

[1307] 自然力活用型坑廃水処理(Passive Treatment)の実証試験 【プロセスの効率化に関する検討】

濱井昂弥1, 佐藤佑樹1, 小島和浩1, 榊原泰祐1, 林健太郎1, 三浦貴生1, 初谷和則1, 高本宏介1, 岨中真洋1, 小林幹男1, 増田信行1, 酒田剛1 (1.独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

司会:沖部奈緒子(九州大学)

キーワード:坑廃水処理, 硫酸還元菌, パッシブトリートメント, 硫化物

JOGMECでは、もみがら、米ぬか等が充填されたリアクターを用いて、硫酸還元菌(SRB)を活用する坑廃水処理プロセス(JOGMECプロセス)について検討を進めている。これまで、酸性坑廃水を処理対象として滞留時間50時間で試験を実施し、長期安定的に金属処理が継続することを確認した。実用化を見据え、プロセスを更に効率化(コンパクト化)する必要があると考え、米ぬかの充填量を増加し、滞留時間25時間で実証試験を実施した。現在までに250日経過し、SRBによると思われる硫酸イオン還元が継続し、処理後水の金属濃度は排水基準を満足しており、処理が安定的に継続していることが示唆される。これは米ぬかの充填量を増加したことによる効果に加え、冬季の反応場の温度が高く(約10 ℃)維持されていることによると考えられる。滞留時間を大幅に短縮、つまり通水量を増加させたことで、年間通して15 ℃程度で流出する処理対象水がリアクターに多く導水され、気温の影響を受けにくいことが考えられ、細菌群の活性維持の面で良い影響を及ぼしたと推定できる。これにより、坑廃水を従前の1/2の滞留時間で処理できる可能性が示唆された。

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