14:15 〜 14:30
[1315] XAFS解析を用いた水酸化第二鉄共沈法による水銀除去機構の解明
司会:晴山渉(岩手大学)
キーワード:水酸化第二鉄, 水銀, 除去機構, XAFS分析, 表面錯体形成
廃水中の水銀は有害金属元素の中で最も厳しい基準値が設けられており,より効率的で確実な処理方法が求められている。一般的に,水銀含有廃水は硫化物法を用いて処理が行われることが多いが,殿物の酸化による再溶出も懸念され,他に処理後のCOD処理が必要になるなど,課題も多い。そこで本研究では,比較的希薄な水銀の処理を目的として水酸化第二鉄を用いた共沈法による検討を行った。水酸化第二鉄を用いた共沈法による処理は,他の有害金属元素処理に広く使用されている手法であるが,その除去機構には不明な点が残されているため,共沈実験と吸着実験の比較,沈殿物のXRD/XAFS分析によって,除去機構の解明を試みた。 まず、水銀模擬廃水に対しpHに対する除去特性を調べ、最も除去されるpHが4であることを確認した。次にpH = 4における収着等温線の作成およびXRD/XAFS分析を行い、水酸化第二鉄共沈法による水銀除去機構の考察を行った。その結果、共沈/吸着法ともに,水銀の除去は,水酸化第二鉄表面への表面錯体形成だけでなく、Hg/Feモル比が大きくなるにつれ表面沈殿形成が行われることを確認し,XAFS解析によって表面沈殿の同定を試みた。
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