資源経済と資源循環のリンケージによる新たな展開

[1404] Mineral Resources and Mineral Economics

^○澤田賢治¹ (1.東京大学 生産技術研究所)

司会:安達毅(秋田大学)

Keywords:資源経済

鉱物資源と資源経済 東京大学 生産技術研究所 澤田 賢治


鉱物資源の特徴として、遍在性や寡占化、価格のスーパーサイクルなどがある。銅資源に例をとると、2013年の世界銅鉱山生産(18.3百万t)に対し、上位10鉱山(4.9百万t)で世界生産の27％を占めていた。2014年、資源メジャー5社で生産量の42％、世界の輸出市場で66％を占めた。過去100年間において、銅価格は4回のピークを記録しており、2011年以降、現在は価格の下落傾向にある。
資源を取り巻く環境は大きく変化しており、供給サイドからは、採掘品位の低下、遠隔地における水や電力の確保、資源保有国の資源ナショナリズムが指摘される。 このような環境下において、資源メジャーの資源確保戦略について言及したい。