岩盤力学・開発機械

[1505] ＳＰＨ粒子法を用いた多孔質体内の粒子輸送による浸透率変化

^○谷本尚希, 三ケ田均, 武川順一 (京都大学大学院)

司会:坂口清敏(東北大学)

キーワード：SPH法, 粒子輸送, 多孔質体, 浸透率

海底でのメタンハイドレート開発において，出砂という現象が発生することが報告されている。これは，貯留層からメタンガスを生産する過程において貯留層内の流体圧力が徐々に減少し，それに伴い地層内の岩石の有効応力が上昇し，坑内の圧力の減少に伴い岩石が破壊されて小さな砂となり，坑井内に流れ込む現象である。この砂は坑内に侵入し坑内の埋没ないし壁面の摩耗を引き起こす他，パーフォレーション孔周辺で集積し生産障害を引き起こす可能性も指摘されている。本研究では，出砂現象により引き起こされる多孔質体の浸透率変化を評価するため，SPH粒子法による数値シミュレーションをおこなった。SPH法では複雑形状も容易にモデル化できるため，複雑な粒子形状や間隙構造がどのように浸透率変化に影響を及ぼすか評価した。