一般社団法人資源・素材学会 平成28(2016)年度 春季大会

講演情報(2016年2月29日付)

一般講演

岩盤力学・開発機械

2016年3月28日(月) 11:00 〜 17:00 第5会場 (東京大学)

司会:福田大祐(北海道大学), 坂口清敏(東北大学), 伊藤高敏(東北大学), 藤井義明(北海道大学)

16:45 〜 17:00

[1516] 矩形管渠推進工事における周辺地山の変形挙動に関する数値解析的検討:円形管渠施工時との比較

松本親樹1, 島田英樹1, 笹岡孝司1, 佐藤徹2, 一ノ瀬政友3, 松井紀久男3 (1.九州大学, 2.株式会社イセキ開発工機, 3.都市基盤・環境・資源センターCUIER)

司会:藤井義明(北海道大学)

キーワード:推進施工, 矩形管渠, 地山変形

近年、我が国の都市部では、アンダーパスやバリアフリー地下通路等といった矩形管渠を用いた地下空間の有効活用が進められており、都市部における有効な施工方法として、非開削技術である矩形管渠の推進施工が実施されてきている。推進工法による矩形管渠の施工は、工事公害が少なく低コストであるため脚光を浴びており、今後大断面の矩形管渠の推進施工も見込まれているが、矩形管渠の推進施工事例は円形管渠のそれに比べると少なく、特に大断面矩形管渠の推進施工時における周辺地山の挙動に関する検討を行った例は少数である。そこで本研究では、数値解析により円形および矩形管渠を推進施工した際の周辺地山の挙動について比較検討を行い、大断面矩形管渠の推進施工における課題を抽出した。さらに、矩形管渠の推進施工にのみ着目し、矩形管渠の重量および縦横比の変化が周辺地山の挙動に及ぼす影響について種々検討を行った。その結果、矩形管渠を推進施工する場合、円形管渠と比して管周辺の地山は大きく沈下し、その沈下範囲も広範囲に及ぶことが明らかとなった。また、矩形管渠の重量や縦横比の相違により、周辺地山が異なる変形挙動を示すことが明らかとなった。

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