2:45 PM - 3:00 PM
[1607] Proposal of an optimum concentration flow for the recovery of cathode materials from spent mobile phone LIBs
司会:和嶋隆昌(千葉大学)
Keywords:リチウムイオン二次電池, 正極材, コバルト, テーブル選別, 浮選
近年,小型デバイスの普及に伴いリチウムイオン二次電池(以下LIB)の廃棄量が増加している。現状の廃LIBのリサイクルにおいて使用済みLIBの処理から正極材を濃縮する技術は未確立の状況にある。そこで本研究では,Co系正極材の廃LIBを対象に湿式精錬工程で処理困難となるAl, Cu, C品位の低い正極材濃縮産物を得ることを目的として,焙焼→破砕→スクリーニング→浮選および湿式テーブル選別の処理フローを検討した。浮選ではC分が多く分配している-125 µmを対象に最適ケロシン濃度を決定するとともに,浮選系内での物理的・化学的な力がおよぼす浮選挙動への影響についても検証した。湿式テーブル選別では,スクリーニング後Co分が比較的微粒側に分配するため,125-4000 µm試料に対してCo分を小重産物として濃縮するとともに,試料の形状特性がテーブル選別へ与える影響についても検証した。+4000 µmの試料に対しては,筐体由来のAlおよびCuシートが多く分配しているため,スクリーニングにより粗粒側に除去した。また,昨年度の研究で有効であるとされた磁選を適用した処理フローと本研究での処理フローについて,Co分の回収率,品位および分離効率から,正極材濃縮の為の最適処理フローを決定した。
講演PDFファイルダウンロードパスワード認証
講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。
現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)
[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください