一般社団法人資源・素材学会 平成28(2016)年度 春季大会

講演情報(2016年2月29日付)

企画講演

粉体精製技術を駆使した環境材料開発の最前線

2016年3月29日(火) 09:00 〜 12:00 第3会場 (東京大学)

司会:所千晴(早稲田大学), 柴山敦(秋田大学)

09:10 〜 09:50

[2302] ドロマイト系材料による環境修復技術

田村俊孝1, 成瀬辰郎1, 鶴永賢1, 川島健1 (1.吉澤石灰工業株式会社)

司会:所千晴(早稲田大学)

キーワード:ドロマイト, 環境, 不溶化, 排水処理, 中和

ドロマイト(CaCO3・MgCO3)はカルシウム及びマグネシウムを含む復塩であり、国内生産量の8割以上が栃木県南地域から産出する天然鉱物である。このドロマイトは焼成・水和加工を行うことで半焼成ドロマイト(MgO+CaCO3)、軽焼ドロマイト(CaO+MgO)及び水酸化ドロマイト(Ca(OH)2+Mg(OH)2)といった複数の形態へと転化できる。著者らは、ドロマイトの環境材料への有効利用に着目し、掘削ずりや焼却灰等に含まれる有害物質の不溶化や排水処理ならびに坑廃水等の中和処理技術を開発した。本報告では、各種ドロマイト系材料の有害物質除去性能ならびに坑廃水等の中和処理への適用試験結果について紹介する。

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