一般社団法人資源・素材学会 平成28(2016)年度 春季大会

講演情報(2016年2月29日付)

一般講演

資源開発技術

2016年3月29日(火) 09:30 〜 12:00 第5会場 (東京大学)

司会:木﨑彰久(秋田大学), 濱中晃弘(室蘭工業大学)

11:00 〜 11:15

[2506] 玉割砕石の骨材能性について

今井忠男1, 板垣和貴2, 木崎彰久1 (1.秋田大学国際資源学部, 2.秋田大学工学資源学部)

司会:濱中晃弘(室蘭工業大学)

キーワード:玉砂利, 砕石, 研磨, 骨材, 流動性

玉砂利の骨材としての性能は高く、コンクリートを作製する上で、添加剤量が無くても単位水量を低く抑えることができる。これは、玉砂利自体の流動性が良いためであり、現状,砕石の研磨加工によって玉砂利の流動性能を再現するには、コストがかかりすぎる。
しかし、天然の玉砂利は、河川等の採掘規制が厳しく、一部地域で採掘されているだけである。また、その玉砂利も、粗骨材として供給できる粒径(5~25mm)のものは限られており、粒径25mm以上の玉砂利を、骨材として有効に利用できる方策が望まれている。
本研究では、粒径25mm以上の玉砂利を破砕して砕石とし、流動性の良い粗骨材を製造することを目的とし、玉砂利の破砕方法および研磨レベルを評価する手法について、実験によって検討した。
その結果、S40(30~40mm)の玉砂利を、ジョークラッシャーを開き目12mmに設定し破砕すると、ほぼ粒度範囲が5~25mmの適正な粗骨材が作製できることが分かった。この粗骨材のうち5~12.7mmの玉割砕石は、岩盤から破砕した砕石(岩盤砕石)と流動性は変わらず、研磨も進まないが、12.5~25mmの玉割砕石は、岩盤砕石より流動性が良く、研磨を進めると、ほぼ玉砂利と同様の流動性を示すことが分かった。

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