11:00 〜 11:15
[2707] 溶融塩電解によるMo電析とB化合物添加効果
司会:谷ノ内勇樹(東京大学)
キーワード:Mo, 電析, 溶融塩電解, B
ガスタービン等に用いられるNi基超合金は、熱効率の向上のためにより高温での使用が求められている。そのためには、基材の耐用温度の向上と共に強固な耐酸化性皮膜が必要である。そこで著者らは溶融塩電解法によるMoSi2耐酸化性皮膜の開発を行ってきた。この方法では基板上にMoを電析させた後、Siを析出、合金化させMoSi2皮膜を形成する。Mo電析においては電解浴にB化合物を添加することでMoの析出が容易になることが知られているが、B化合物の役割は明らかではない。そこで本研究では、電解浴へのB化合物の添加によるMoの析出形態を比較することでB化合物の役割を検討した。B源を添加しない場合、析出物は樹脂状晶が多く、電解後の電極の洗浄段階で容易に脱離した。また、電極上に電着したMoの結晶粒は小さかった。一方、B源を添加した場合、Moの結晶は柱状に成長し、大きな結晶粒を形成した。また析出Moにはわずか(0.1-0.5mol%)ではあるが、Bが含まれていた。一連の検討の結果、電解浴にB化合物を添加することで、電極上にBがMoと共析し、Moの結晶成長の様式が変化することで平滑な皮膜が形成すると考えられた。
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