一般社団法人資源・素材学会 平成28(2016)年度 春季大会

講演情報(2016年2月29日付)

一般講演

環境

2016年3月30日(水) 10:00 〜 12:00 第3会場 (東京大学)

司会:林直人(産総研), 所千晴(早稲田大学)

10:30 〜 10:45

[3303] エーライトの水和における遅延剤添加の影響とセメント水和反応機構に関する考察

小山達也1, 名和豊春2, 胡桃澤清文2, 森永祐加1, 朴埈範3 (1.北海道大学大学院工学院環境循環システム専攻, 2.北海道大学大学院工学研究院環境循環システム部門, 3.北海道大学工学部環境社会工学科資源循環システムコース)

司会:林直人(産総研)

キーワード:エーライト, 水和, 水酸化した単量体シリケート, 遅延剤, スクロース

コンクリートは流動性を有し任意の形状の建物を製造できることから、建設材料として世界中で用いられている。このコンクリートは主にセメント、細骨材、粗骨材、水、混和剤の5種類から成り、その中でもセメントはコンクリートの流動性、硬化、耐久性などの物性を支配する重要な物質である。セメントはエーライト、ビーライト、アルミネート、フェライトという4種類のクリンカー物質から成り、特にエーライトは水和挙動や水和生成物の物性がセメントへ大きな影響を与えるため、セメントの水和反応におけるモデル物質として多くの研究で用いられる。しかし、それらの水和反応機構には不明な点が多く残っている。
本研究ではエーライトの水和機構、特に反応が一時的に止まる「誘導期」と反応が急速に進む「加速期」と呼ばれる水和反応過程の発生機構を、近年発見された水酸化した単量体シリケート(Hydrated silicate monomer 以下HM)に着目し、養生時間や水和反応率とHM量との関係からセメントの水和反応機構について考察を行った。さらに、エーライトに添加することで水和反応の遅延を引き起こすスクロースを用いて、水和反応速度を変化させた際のHM量の変化についても検討した。

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