一般社団法人資源・素材学会 平成28(2016)年度 春季大会

講演情報(2016年2月29日付)

企画講演

低炭素社会構築のためのCCS

2016年3月30日(水) 10:35 〜 14:40 第4会場 (東京大学)

司会:末包哲也(東京工業大学), 佐々木久郎(九州大学)

10:40 〜 11:00

[3402] 二酸化炭素の溶解による水-油界面張力の変化の測定

菅井裕一1, 玉井惇平1, 佐々木久郎1 (1.九州大学)

司会:末包哲也(東京工業大学)

キーワード:二酸化炭素, 界面張力, ペンダントドロップ, 圧力, 溶解

二酸化炭素を用いた石油の増進回収技術においては、油層内に圧入された二酸化炭素が油に溶解することにより油の体積膨張や粘度低下が生じ、増進回収される。しかしながら、油層内に圧入された二酸化炭素は油のみならず水にも溶解し、水の性状も変化することが予想される。とりわけ水と油の界面張力は、油層内に残留した油の排出に影響を及ぼす要素である。本研究では、二酸化炭素が溶解した水および油間の界面張力を測定し、界面張力の変化に及ぼす二酸化炭素の影響を検討した。また、水-油間の界面張力を低下させて増進回収を図る界面活性剤を用いた石油増進回収技術において、界面活性剤と同時に二酸化炭素を圧入することを想定し、二酸化炭素の溶解による界面活性剤水溶液-油間の界面張力の測定も実施して、界面張力低下に及ぼす二酸化炭素の効果について検討した。

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