MMIJ Annual Meeting 2016

Presentation information

企画講演

低炭素社会構築のためのCCS

Wed. Mar 30, 2016 10:35 AM - 2:40 PM 第4会場 (東京大学)

司会:末包哲也(東京工業大学), 佐々木久郎(九州大学)

11:40 AM - 12:00 PM

[3405] Basic Research on International Regime for Climate Change and CCS

久留島守広1 (1.東洋大学)

司会:末包哲也(東京工業大学)

Keywords:COP21 パリ協定 CCS 社会的合意

昨年12月COP21において、パリ協定の合意がなされた。
同協定の重要な点は、地球の平均気温上昇を2℃未満との目標のみならず、1.5℃未満に向けて努力する旨を決め、各国の目標や行動を5年ごとに提出・見直しを行う仕組みとして構築したこと、そして、排出削減のみならず、適応、損失と被害、技術移転、能力構築、資金供与などについて、先進国の責任や役割はもとより、途上国の役割についても適切に盛り込んだ包括的な協定となっている。
一方、目標達成自体に拘束力はかからないため、各国の主体的な行動とその強化に委ねられることになる。ただし、各国は政策措置を実施すること及びその進捗を5年毎に評価する仕組みは義務付けられ、今後の低炭素社会構築へ向けた方向性は明確に示された。
今後は、このための技術革新が何より望まれており、とりわけ今世紀央には産業・社会活動によるCO2排出量を自然吸収量とバランスさせることが必須とされ、そのためにはCCS導入は不可欠となろう。このため、その前提となる社会的合意・経済性の検討の方向性を示す。

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