一般社団法人資源・素材学会 平成28(2016)年度 春季大会

講演情報(2016年2月29日付)

講演取消

企画講演

低炭素社会構築のためのCCS

2016年3月30日(水) 10:35 〜 14:40 第4会場 (東京大学)

司会:末包哲也(東京工業大学), 佐々木久郎(九州大学)

13:20 〜 13:40

[3407] 苫小牧CO2地中貯留テストサイトでの超伝導重力計による高感度重力連続観測

杉原光彦1, 池田博2, 相馬宣和1, 西祐司1 (1.国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター, 2.筑波大学)

司会:佐々木久郎(九州大学)

キーワード:CO2地中貯留, 重力モニタリング, 超伝導重力計, 苫小牧

苫小牧CO2貯留テストサイトでの2016年からのCO2圧入開始に先立って,2015年3月に超伝導重力計による高感度重力連続測定を開始した.海岸から100m以内の地点での超伝導重力計による連続測定は過去に例がなく,海岸近傍という厳しい立地条件の克服が第一の課題であった.これまでに3回の欠測はあったが,概ね連続的な記録が得られている.欠測の一因は塩害腐食であった.得られた連続記録のノイズレベルは大きいが,短周期成分を除くと,CO2地中貯留モニタリングとして重要なトレンド成分については2~3マイクロガルの重力変化が抽出された.重力変動観測では様々な重力変動要因が重なって観測されるので,各種要因を分離・除去することが次の課題である.気圧・降雨量・広帯域地震計記録・精密測位を参照データとして解析しているが,さらに.土壌水分計・積雪計・ライシメーター等の観測も増強し,補正すべき浅部に起因する重力変動成分の評価を検討している.

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