鉱物処理

[3602] Appropriate crushing methods for copper recovery and arsenic removal from copper ore containing arsenic

^○堀内健吾¹, 三谷友梧¹, マウンタンウィン¹, 所千晴¹ (1.早稲田大学大学院, 2.早稲田大学)

司会:三木一(九州大学)

Keywords:銅鉱石, 砒素, 粉砕, 単体分離

近年，銅鉱石中の銅品位は低下傾向にあるのみならず，ヒ素等の不純物濃度は増加傾向にある。本研究では，選鉱の最初のプロセスに位置する粉砕に注目し，ヒ素濃度の高い難処理銅鉱石に対して，銅とヒ素含有鉱物の単体分離に適切な手法を横断的に比較検討した。銅とヒ素の単体分離性については，MLA（Mineral liberation analyzer）を用いて評価した。 従来型のジョークラッシャ，ボールミルで粉砕した産物と，電気パルス粉砕やHPGR（High pressure grinding roll）を模擬した粉砕試験より得られた産物の銅およびヒ素含有粒子の単体分離性を比較したところ，電気パルス粉砕やHPGR粉砕では微粒部でも単体分離性が向上することが確認された。また，それらの産物では銅含有粒子の表面露出率が向上し，後段の浮選に適した形態になることが確認された。 さらに，後段にてリーチングを行う場合を想定し，粉砕における銅およびヒ素鉱物の形態変化を調査した。乾式にて長時間の粉砕を行った際には，ボールミルを用いた際でも一部の硫化鉱物が酸化し，浸出しやすい形態に変化することが確認された。