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[3706] 東予工場におけるPS転炉の操業改善
司会:武部博倫(愛媛大)
キーワード:東予工場, PS転炉, 操業改善
近年の世界的な銅鉱石品位の低下に伴う精鉱銅品位低下による自熔炉産出の鈹量減少に対応すべく、住友金属鉱山(株)東予工場ではPS転炉の操業改善に取り組んだ。1日当りの転炉回数を維持した上で、転炉1回当りの2次原料処理量を増加させることでアノード生産量を最大化することを目的とし、自熔炉から産出される鈹品位の低下ならびに転炉1回当りの鈹処理量の減少、転炉造鍰期での2次原料増処理を実施した。造鍰期での2次原料増処理は、転炉のヒートバランスを保つ上で有効な対策であり、2次原料の安定処理に資するものである。その結果、PS転炉では現在日本で最高レベルの2次原料処理量である約6,000t/月の処理が可能となった。さらに、転炉炉命延長にも継続的に取り組んでいる。羽口煉瓦を保護するため、酸素富化率を低下させ、ボイラー煙灰堆積量を軽減するため、スプリングハンマーの管理を強化した。その結果、炉命は2014年平均で400回、最高では483回を達成するに至り、転炉炉命は世界最高レベルとなっている。本報告では、精鉱銅品位が低下する傾向の中、電気銅年間45万tを生産するためのPS転炉における操業改善について報告する。
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