MMIJ Annual Meeting 2016

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企画講演

Copper2016プレシンポジウム

Wed. Mar 30, 2016 9:00 AM - 4:35 PM 第7会場 (東京大学)

司会:岩見幸二(三菱マテリアル), 武部博倫(愛媛大), 山口勉功(岩手大), 中野博昭(九州大)

1:00 PM - 1:25 PM

[3709] Effect of Phase and Microstructure on As and Pb Elution Properties of Copper Slag

武部博倫1, 富田さゆり2, 岡田明子1 (1.愛媛大学大学院 理工学研究科, 2.愛媛大学工学部)

司会:山口勉功(岩手大)

Keywords:銅スラグ, 冷却条件, 重金属溶出性, 元素分布, 微細構造

銅乾式製錬では、銅精鉱を酸化・溶解する過程で、銅を濃縮した硫化物マットと不純物等を集めた酸化物スラグに分離している。水砕固化されたスラグには重金属のヒ素や鉛、銅ロスなどが含まれており、有効利用時の環境下で溶出した際には、人体に悪影響を及ぼすことが懸念される。スラグの環境安全品質は、溶出量試験(純水への溶出性)と含有量試験(1 mol/L HClへの溶出性)によって評価されている。従来の報告によれば、水砕銅スラグは、ヒ素と鉛について環境省の定める溶出量基準を満たすものの、含有量基準を満たしていないことが知られている。本研究では、国内製錬所から銅スラグを入手し、真空封入した銅スラグを再溶解した後、室温まで冷却する過程でその冷却速度を変化させた。冷却速度の異なる複数の銅スラグ試料について、X線回折による結晶相の同定と非晶質相の有無、SEM-EDSによる微細構造の評価と元素分析の解析を行った。また銅スラグ試料を用いて、環境省基準による重金属の溶出特性を評価し、結晶相、微細構造並びに元素分布とヒ素及び鉛の溶出性の関係について検討を行った。

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