Copper2016プレシンポジウム

[3711] 銅製錬における二次原料処理の現状と課題

^○柴田悦郎¹ (1.東北大学多元物質科学研究所)

司会:山口勉功(岩手大)

キーワード：銅製錬, 二次原料, 非鉄製錬

不純物を含めた多種多様な元素を制御する技術は非鉄製錬業が元来得意とするところであり、精鉱に限らずスクラップや産業廃棄物などの二次原料中の有価金属の回収と環境負荷元素を同時に管理制御する役割を担うことで、非鉄製錬業は日本国内に欠くことのできない産業として広く認知されつつある状況にある。銅製錬においては、AuやCuを高品位に含有するプリント基板が重要な二次原料の位置を占めており、また、銅製錬施設を活用したシュレッダーダストの処理も行われている。その他、重金属含有のスラッジ等の産業廃棄物を溶融処理して銅製錬用に原料化することも行われている。本講演では、銅製錬における二次原料の高効率処理に向け、現状の整理と課題の抽出を行うことを目的としている。